シナプスです。
ロードバイクに異音はつきものですが、特に駆動系の異音はパワーロスに直結する可能性が高いので非常に気になりますよね。
ディレイラーの調整不足でチリチリと音が出たり、チェーンルブが切れかかって駆動音が大きくなったりするのも、ロードバイクに乗り始めた頃だと、なかなか判断がつかなかったりします。
もう一つ、チェーンからカラカラと音がするケース。
フロントとリアの変速次第では、チェーンがたすき掛けの状態になり、フロントディレイラーにチェーンが当たってしまうことがあります。
私のバイクの場合、フロントを一番内側のギア(重いギア)、リアを一番外側のギア(軽いギア)にすると、フロントディレーラーとチェーンが当たって、カラカラと音がします。
たすき掛けにならないように気をつければいいのですが、感覚をつかむまでは、なかなか難しいし、微妙なギア調整が必要な場合もあります。
そんなときに役に立つのがフロントディレイラーの「トリム機能」です。
フロントディレイラーのトリム機能とは(シマノの場合)
私のバイクについてるShimano105は、フロントの変速は2速(2段)なのですが、実は、フロントディレーラーの位置は4段階に操作できるようになっています。
これを「トリム機能」というようです。
具体的には
<内側>
↓インナーギアのインナー側
↓インナーギアのアウター側(トリム)
↓アウターギアのインナー側(トリム)
↓アウターギアのアウター側
<外側>
ということです。
フロントギアはアウター固定で乗ることが多いと思いますが
リアが一番外側の状態(重いギア)
と
リアが一番内側の状態(軽いギア)
では、フロントディレーラーの隙間を通過するチェーンの角度が変わってきます。
そのため、フロントディレーラーがアウターの状態でリアを軽いギアに変速していくと、ある段階でフロントディレイラーのプレートとチェーンが干渉します。
これが「微妙なカラカラ異音」の正体である可能性が高いです。
ここで、フロントディレイラーの変速レバーを少しだけ倒してあげると、フロントディレーラーの位置を「アウターギアのインナー側」に変えることができるのです!
こうすることで、プレートとチェーンの干渉を回避することができます。
トリム操作の例
フロントディレーラーが「アウターギアのアウター側」
かつ
リアのギアが一番内側(軽いギア)
の状態。
左がトリム操作前
右がトリム操作後
トリム操作を行うと、フロントのギアはアウターのままで、ディレイラーのプレートを少しだけ内側に移動できるのです。
逆にトリムしたままでリアを一番外側の重たいギアに変速すると、逆側に干渉するので、大きい方のレバーを操作してトリムを解除してあげる必要があります。
フロントがインナーギアの場合も同じです。
フロント変速の大きい方のレバーを軽く押し込むと、フロントディレイラーが少しだけアウター側に動いてくれます。
これを使いこなすことで、つい、たすき掛けになってしまってもチェーンの干渉をスマートに回避できますし、ギア選択の幅も少しだけ広がりますね。
ショップで教えてくれればいいのに・・・不親切だぜ、店長!
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