シナプスです。
年末年始に悪戦苦闘したチューブレスレディのチューブレス化。
初めてだったのでインターネットで色々と調べたのですが、皆さん苦労の末に様々なテクニックを生み出されておりました。
簡単に真似できるものから奇想天外なものまで。
ネットで見つけたテクニック集をまとめてみました。
リムテープ編
チューブレスリムテープは斜めにカットするといいらしい
ソースはこちら
チューブレスリムテープの貼り方。 - BLUE LUG PRODUCT REVIEWS
斜めにカットしたほうが切れ目の面積が増えるので剝がれにくくなるってことだと推測されます。
リムテープの幅が足りない場合は、右寄り、中央、左よりとずらして巻くといけるかも
ソースはこちら
グラベルバイクをチューブレス化、失敗と成功とコツなどを紹介 | さきまる (nubatamanon2.com)
私ならテープを買いなおすと思いますが、このような打開策を考えて実践してみる気概が素晴らしいですね。
リムテープを貼ったら、しばらく放置して定着させるといいらしい
元記事を見失ってしまったのですが、リムテープを貼ったあと、すぐにタイヤをはめるのではなくて、しばらく放置してテープを定着させたほうがいいらしいです。
元記事はショップに依頼された方だったのですが、テープをリムに巻いたあと、サランラップのようなものでくるんでいるみたいでした。
そこまでやるのか~と驚きました。
リムテープの密着度を上げるために、一度チューブを入れてもいい
リムテープ定着テクニックの発展型。
テープをリムに巻いたあと、一度チューブを入れてクリンチャー状態にすることで完璧に密着させる作戦です。
さらに多少の気泡を潰してくれる効果も期待できます。
ただし、あまり大きな気泡だとリムテープが裂けてしまうこともあるみたいなので、いずれにしてもリムテープは丁寧に貼りたいですね。
仮固定テープで代用できる(おすすめはしないけど)
引っ越しなんかで使う仮固定テープをチューブレスリムテープの代用品とすることでコストを抑えることが可能です。
Amazonのレビューも仮固定テープなのにリムテープとしてのレビューで埋め尽くされている状態でした。
ただし器用な方でないと作業効率と信頼性が犠牲になりそうです。
私は綺麗に貼ることができませんでした。
ビード上げ編
石鹸水を塗る
超定番テクニックですが、想像以上に効果がありました。
一口に石鹸水といっても濃度が濃い方がいいとか、中性洗剤がいいとか、フィッティングローションなる専用品まであるので、なかなか奥が深いです。
タイヤを裏返しにしてクセをつける
こちらは、いろいろなブログで見かけたテクニック。
タイヤを裏返しにしてしばらく放置して、タイヤが広がるように癖付けすることで、少しでもビードを上げやすくしよう、ということですね。
チューブを入れて片側のビードを上げておく
こちらも、いろいろなブログで見かけました。
B4Cのブログにもあったような。
片方のビードをチューブを使って上げておけば、チューブレスで上げればいいビードが半分になって、必要なパワーも半分になるだろう、という理屈。
ただし、左右非対称になるせいか、必ず効果があるわけでもないみたいです。
リムテープを緩くまく
元記事が移転したのか削除されてしまいました。
普通にリムテープを巻いたあと、一周緩めに巻いてリムの中央の溝を浅くすることで、タイヤが溝を乗り越える距離を減らすことができる、という理屈みたいです。
私も実践しましたが、タイヤをはめる段階で緩く巻いたテープがリムに押し付けられてしまい意味がありませんでした。
柔らかめのタイヤなら使えるテクニックかもしれません。
フロアポンプとバルブの噛み合わせをわざと悪くして空気を圧縮する
こんな裏技を思いつく人もいるんですね・・・
チューブレスレディをノーマル空気入れでリム上げする方法&シーラント剤の簡単な剥がし方 | Cycle TV(サイクルTV) (cycle-tv.com)
うまくいけばいいけど、ちょうどいい噛み合わせ具合を見つけるのが非常に難しそう。
インフレーターを自作する
ソースはこちら
絶望のチューブレス化 ビード上げ編 救世主現る?! 自作ブースター | 焚き火ライフ (takibi-life.com)
ロードバイクのタイヤ自体に高圧な空気が充満しているわけだから、それをそのままインフレーター代わりにしてしまおうという大胆な発想。
しかも割と簡単そうなので、これは試してみたいです。
とりあえずホースは購入しました。
タイヤを固定ベルトでリムに押し付ける
ソースはこちら
どうしてもチューブレス化が上手くいかない!?方は必見! (abovebike.com)
ベルトのようなものでタイヤの真ん中を無理やりリムに押し付けて潰れた状態にしてしまう。
真ん中が押されることでタイヤが広がった状態になることと、タイヤ内の体積を減らしてビード上げに必要な空気量を減らす効果があるのだと思われます。
リムとタイヤの間にチューブをかませる
ソースはこちら
チューブレスタイヤを普通の空気入れでビード上げする方法を考えてみた – チャリ学 (charigaku.com)
リムとタイヤの隙間をチューブを噛ませて塞いでしまおうということですね。
嚙ませたチューブに石鹼水を塗っておき、空気を入れた状態でチューブをスッと抜けばビードがあがった状態を作れるということですが、噛ませたチューブを抜くときに空気が抜けてビードも落ちそうな気がします。難易度高そう。
ただ、廃チューブがあればすぐに試せるので、機会があれば試してみたいと思います。
シーラント編
シーラントを入れるときのバルブ位置
ソースはこちら
【チューブレス】シーラントの「量」と「入れ方」を丁寧に解説 (sekisaicling.com)
単純に、シーラントをバルブから入れる場合は入れ始めと入れ終わりを12時の位置にするとこぼれないよ、ということですね。
当たり前のことですが、テンパっていると思いが至らなかったりするので事前に知識として入れておいた方がいいですね。
シーラントシリンジインジェクター
シーラントを入れるときに注射器があると決めた量を楽に投入できるのですが、さらに「シーラントシリンジインジェクター」があれば、古いシーラントの抜き取りにも使えます。
そもそも、こんな商品があること自体知りませんでした。
リンク
購入しましたが、めちゃくちゃ便利です。
高級シーラント
シーラントにも色々と種類やグレードがあります。
例えば私が購入した「STANS Notubes」にも「RACE SEALANT」なる上位グレードがあるみたいです。
他にも「Muc-Off」というメーカーのシーラントもよさそうです。
違いは「少し大きめのパンクでも防いでくれる」ことみたいですが、その分、バルブから注入するときに詰まりやすいというレビューも散見されるので、使い方次第かもしれません。
また「STANS Notubes」などの「ラテックス系」と呼ばれるシーラントは臭いし固まったあとの除去が面倒というデメリットがあるようです。
「ラテックス系」のデメリットを解消した「非ラテックス系」と呼ばれるシーラントもあって「IMEZI」というメーカーのものが評判がよさそうでした。
私も今のシーラントがなくなったら「IMEZI」のシーラントがいいかなぁと思っています。
空気を抜くときはゆっくりと
ソースはこちら
チューブレスレディについて(製作中) (giant-store.jp)
シーラントは空気の素早い流れに反応して固まる性質があるので、急いで抜くとバルブの中で固まってしまう?それは怖い。
エアー漏れ対策編
バルブの根元にガスケットを塗って密着させる
ソースはこちら
【チューブレスのエア漏れ対策】ガスケットメイク施工はいかがですか | KAMIHAGI cycle
エア漏れしやすいバルブの根本にガスケットという「いい感じに固まる」ものを塗ってリムテープと密着させる技があるようです。
記事のショップで使用しているガスケットは値が張りますね。
少量で安く買えるものもあるようですが、専門的な用途別になっていて選び方が分からない・・・
ガスケットの代わりにシーラントを塗っておく方法もあるようです。
エア漏れ調査にはシャボン玉液がよさそう
ソースはこちら
【ロードバイク】チューブレスタイヤのスローパンク(緩やかな空気漏れ)トラブル発生。その原因究明と対処 - YouTube
エア漏れ調査によく使われるのは石鹸水ですが、使う前から少し泡立っていたり、泡立ちが悪かったりして分かりにくい場合があります。
「空気が漏れている箇所で泡立って欲しい」なら「シャボン玉液」が最適でしょうと言われれば納得。
動画でもきれいに泡立っていて一目瞭然ですね。
空気を入れずにタイヤを回してみる
ソースは私。
空気が入った状態と抜けた状態で多少なりともビードの状態は変わるだろう。
であれば空気の抜けた状態のビードにシーラントを行きわたらせれば、もしかしたら・・・
という仮説です。根拠は何もありません。
簡単に実践できるので僅かな希望でも試してみたい方はぜひ。
保管編
定期的に回転させる
シーラントが一か所で固まらないように、乗らない間も定期的に回転させたほうがいいみたいです。
保管時はバルブが真下になるように
ソースはこちら
チューブレスレディについて(製作中) (giant-store.jp)
バルブの中にシーラントが侵入して固まるのを防ぐということでしょうか。
確かにチューブレス化に成功して100kmほど走った後で空気を入れようとしたらバルブが緩まなくて難儀したことがあります。
バルブにも潤滑を
バルブにシーラントが入り込み固着する件は、結構あるあるみたいです。
私はKURE556のようなスプレータイプの潤滑油を定期的に注油することで、固着を防ぐことができています。
偉大なる先人たちに感謝
他にもまだまだ秘蔵のテクニックが存在しそうですが、これだけの創意工夫が存在するということは、それだけ皆さんが苦労した証ですね。
先人たちの血と汗と涙の結晶。
ありがたく使わせていただきます。
と同時に自転車のチューブレス環境が更なる進化を遂げて、誰でも簡単にチューブレス化できるようになることを祈りたいと思います。
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