ロードバイクにハマりたい!

2019年9月8日 14時17分。Cannondale SYNAPSE DISC 105 SE 2019年モデルを購入しました。

ロードバイクにハマりたい!

シンガポールでパスポートを紛失した話

シナプスです。

うちの奥さんは旅行が好きで、しかも海外にも行きたがります。
海外旅行は行ってしまえば楽しいですけど、移動時間も長いし、入出国の手間もかかるし、現地で言葉が通じないし(英語しゃべれないし)と、面倒が多いので、私は自分から行こうとは思いません。

海外旅行と言っても金銭的にも時間的にもアジアが限界です。
その中でもシンガポールは旅費も高いし、現地の物価も高いので、かなりの覚悟が必要です。

私は一度行ったところにもう一度行くのは、最初の感動がないのでなんか損した気がするのですが、奥さんは行きたがります。

そんな二回目のシンガポールでパスポートを紛失しました。
1年ほど前の出来事です。

そのときはセントーサ島という色々遊べる島とシンガポール中心部の2つのホテルに宿泊する日程だったのですが、セントーサ島のホテルから2つ目のホテルへ到着してパスポートを提示する段階で紛失が発覚。
まさにドラマのようにスーツケースをひっくり返して探しても見つからず・・・

パスポートのコピーと日本人スタッフの対応で命拾い

宿泊予定のホテルが、たまたま日本人スタッフが常駐しているホテルだったので、呼んでもらって事情を説明。
奥さんのパスポートと、私のパスポートもコピーがあることで、特別に宿泊を認めてもらえることができました。
言葉も通じない場所でホテルに泊まれなかったら野宿か、ロビーで1日いさせてもらうか、ですかね・・・
安いホテルならパスポートなしでも泊まれるのかな?
いずれにしても、ここが運命の分かれ道だった気がします。

部屋に入って、さっそくネットで対応方法を調べます。
私と同じようにシンガポールでパスポートを失くした方が丁寧に情報を載せてくれていました。
それによると
・まず警察に行って「ポリスレポート」を入手(パスポートを失くしたことの証明になるようです)
・ポリスレポートを持って日本大使館へ行き、帰国用の書類を発行してもらう
という手順を踏めばいいみたいでした。

警察では氏名や滞在先など、色々と英語で伝えないといけません。
英語がしゃべれないので、紙に色々書いて見せる作戦にしました。
・パスポート失くした
・日本大使館で帰国用の書類を発行してもらうので、ポリスレポートをください
・その他必要そうな情報
これらをスマホで翻訳しながら英語で記載。

そういう作業をしていると「なんとなく帰国できそうだな」という予感がしてきて、だいぶ気持ちが楽になりました。
が、ホテルの日本人スタッフや旅行代理店の現地スタッフにも聞いてみましたが、意外と対処方法を知らなくて不安になったので、念のためにまずは日本大使館に行ってみることしました。

はじめての日本大使館

タクシーの運転手に「ジャパニーズ アンバシー!」と告げると怪訝な顔をされました。
私の英語が間違っていたから(正確にはEmbassy of japan)日本大使館に行くなんて怪しい、と思われたのかは分かりません。

日本大使館に着くと入り口に警備員がいるのですが、どう見ても日本語が通じない感じ。
「パスポート ロスト」と告げると「ポリスレポートは?」と聞かれたので、ジェスチャーで持ってないことを伝えると奥さんのパスポートを要求されて、中に入ることができました。

一歩足を踏み入れると、そこはかとない安堵感が。
「もはや、ここは日本なんだよね!フォー!」
大使館の中は写真撮影禁止なので写真はないですが、建物はこじんまりした事務所な感じ。
日本にあるフランス大使館(テレビで特集されてたのを見ましたが、すごい豪華)とは大違いです。

整理券をもらって受付してもらいましたが、結局はポリスレポートを持ってきてください、とのこと。
警察にネゴってくれるわけでも、手続きがスムーズになるような書類をもらえるわけでもなく、拍子抜け。
タクシーも呼んでくれなくて「となりのフィリピン大使館によく来るからつかまえてみては」と言われました。
確かにフィリピン大使館にはタクシーがよく来てましたが、10分くらいは道路で右往左往しました。

シンガポールの日本大使館

ジャパニーズ アンバシー、もとい、Embassy of japan

シンガポールの日本の整理券

整理券

シンガポールのおまわりさんはイケメン揃い?!

翌日、地下鉄で交番へ。
あと、日本大使館に提出する書類に証明写真を貼らないといけないので、それも入手しなければなりません。
情報収集した結果、日本と同じようなインスタント撮影ボックスが日本と同じように地下鉄の駅にあるとのこと。
交番の最寄り駅に行くと、本当に日本と同じような場所に同じようなボックスがありました。

シンガポールの中心の街っぽい「オーチャード」のポリスステーションに行って、シナプス渾身のメモを見せると、丁寧に目を通してくれて、不安そうな我々に「分かりましたよ」とスマイル。
追加で職業だけ聞かれました。
その後、別の人に引き継がれたり、少し待たされたりしましたが、スムーズに「ポリスレポート」を入手することができました。

我々の隣ではインド人風のご婦人が大量の硬貨をテーブルに並べてポリスメンと激しい、しかし、時に笑顔を見せながらのやりとりをされていました。
内容はさっぱりわかりませんが、偽札ならぬ偽硬貨か?とか、想像してしまいました。

シンガポールの交番でポリスレポートを書いてもらった。

ポリスレポート

ポリスステーションから外に出ると、奥さんが開口一番、「おまわりさんが全員イケメンだった!」
たしかに皆さん好青年風のイケメンでした。

ポリスレポートと証明写真を持って再び日本大使館へ。
簡単な書類を書いて、翌日の〇時までに作成しておきます、あと、30シンガポールドル(2500円くらい?)必要です、となりました。
ここまで来ると、日本大使館の前で記念撮影するくらいの余裕がありました。

空港職員にいじられる

その後は観光を楽しんで、翌日、3度目の日本大使館。
晴れてパスポートの代わりになる「渡航書」をゲットしました。

シンガポールで帰国のための渡航書をゲット

帰国のための渡航書

パスポートと同じくらいの大きさで、しっかりした厚紙でできています。
この瞬間、私のパスポートは失効となります。

その日は大使館に別の日本人男性がいたのですが、何食わぬ顔で「家族5人分のパスポートを失くした」と受付しててびっくり。(奥さんの予想ではシンガポールに住んでいて他の国に観光に行った先で盗まれたのでは、とのこと)

ホテルに戻ってお礼も兼ねて渡航書を日本人スタッフに見せると「すごい!初めて見ました!」と喜んで?もらえました。
帰国の空港でもチェックインカウンター前にいるお姉さん(シンガポール空港のチェックインは手荷物の梱包まで、ほぼ無人でできるようになってました)に「これ使える?」と見せたら「Wow!確認してくる!」と、なんだか楽しそうにされました。

空港ではこの渡航書があれば普通にイケると思いきや、自動出国できず、別のところに行かされてポリスレポートを要求され、結構待たされました。

出国ゲートも無事にパスして完全に出国が約束された状態に。
空港内を観光したり食事したりして、搭乗の時間になったので搭乗口へ。
飛行機に乗り込む際にもパスポートを見せるのですが、渡航書を見せると職員の兄ちゃんに「ナイスパスポート!」といじられました。

忘れられない旅になりました

貴重な滞在時間を交番や大使館にとられてしまって散々な旅行のはずですが、途中から「貴重な経験だね」と楽しんでいるところもありました。
なんだかんだで、空き時間にそれなりに観光もしてました。
帰国後も話のネタになりましたし、今となっては、なかなか楽しい旅行でした。
ただこれはシンガポールだったから笑い話で済んだところがあると思います。
タイとかベトナムとか、他の国だったら、もっと大変だったかもしれません。

自作自演が判明

帰国から一か月後のある日、出張のために、旅行でも持ち歩いていた普段使いのカバンから出張用のカバンに荷物を移していました。
普段使いのカバンには内ポケットがないのでネットで500円で購入したバッグインバッグを使っているのですが、バッグインバッグを整理していると生地の中に硬い台紙のようなものが埋め込まれていて「あれ?こんなのあったっけ?安物だから型崩れ防止に厚紙でもいれてるのかな?」と調べてみると・・・

滑りが悪くて一度も使ったことのないファスナー式のポケットから真っ赤な「日本国旅券」が・・・

これまでの経験から自分のことが信用できない私は、大事なものは「絶対に落とさない」場所にしまうようにしています。
この旅行のときもカバンの外ポケットだと財布とかを取り出すときに知らずに落としてしまいそうで最初のホテルからの移動の時にバッグインバッグのファスナーつきのポケットに収納したのでしょう。
ただ、次の行き先とかを調べるのに夢中で、半ば無意識の行動だったようです。
完全に記憶から飛んでいました。

今後は「絶対に落とさないけど普段も使う場所」に収納するか、あとは紙に収納場所を書いておくとか・・・まるで記憶障害ですね・・・

コロナの影響で当分、海外旅行は無理でしょう。
それ以前に、もう私にはパスポートがないので行けません。
これを機に奥さんにはもっと日本のいいところに目を向けてもらって国内旅行を楽しんでほしいと思います。

【関連記事】