コンビニから見えた鳥居を目指して、田んぼの中の道（といっても普通の車道です）をゆっくり進みます。
通り抜ける風が心地よく、人も車も自転車もいない静かな道は、とても癒されます。
鳥居に到着してみると、神社は丘の上らしく、階段が続いていました。
自転車を担いで鳥居をくぐるなんて神様に失礼かな、と思いましたが「神社で休憩」というシチュエーションをどうしても実現したくて「すいませんがお邪魔します！」と心で叫びつつ、バイクを担いで階段を登りました。
小さな神社でしたが、一応、社務所のような建物もあり、きちんと整備されていました。
バイクを立てかけて、ヘルメットを脱ぎ、本堂横の段差に座らせてもらって、ポカリとカロリーメイトで休憩です。
「通りすがりの見知らぬ神社で休憩」という「旅感」がたまりません。
カロリーメイトをかじりながら、グーグルマップであたりを検索しますが、車通りの多そうな道ばかりでした。
同じ道を帰るのももったいない気がしますが、土地勘もないので、今回は欲を出さずに来た道を帰ることにしました。
結果的に、この判断は正しかった。
大分川サイクリングロードに戻り市街地を目指しますが、だんだんと、お尻が痛くなってきました。
時々、お尻を浮かしたりしつつ走りますが、一度、痛くなったおしりは、どうしようもありません。
おまけに帰りは向かい風で、体力と精神力が、どんどん奪われていきました。
とはいえ、一度、通った道は近く感じるものです。
へとへとになりながらも、市街地まで戻ってきました。
疲れたので、橋の下の日陰で、二度目のカロリーメイトタイムをとることにします。
橋脚に自転車を立てかけ、自分の背中も立てかけ、川のほとりで休憩です。
市街地の川なので、ちょっと臭いですが、大きな川を眺めながらの休憩は悪くありません。
釣りをしている人もいて、いい感じです。
サイクリングにおいて、どこで休憩するかは、私にとって重要かもしれません。
休憩を終えて出発しようとペダルに足をかけましたが、何か様子がおかしい。
ペダルが回らない気がします。
見ると、フロントギアからチェーンが外れて内側に落ちていました。
いわゆる「チェーン落ち」です。
「まじか・・・なぜに・・・」愕然とします。
いつ外れたのか全く記憶にありません。そんなに振動を与えたりもしてないし・・・
しかしここで、後輪を外した経験が生きました。
プーリー部分をグイっと押していくとチェーンが緩むことを思い出し、チェーンを緩ませながらフロントギアに引っ掛けました。
多少、手が汚れましたが、簡単に復旧できてホッとしました。
ペダリングの最中にチェーン落ちするとフレームが傷だらけになるらしいので、漕ぎだす前に異変に気が付いてよかったです。
帰り道は幹線道路を避けやすい脇道があったので、あまり怖い思いをしないで帰りつくことができました。
