シナプスです。
前回に引き続き、4月の出来事になります。
勢いだけでスタートした後輩君とのソロキャンプごっこ。
決行日は4月最後の週末、場所は公園に毛が生えたようなキャンプ場に設定。
まずはライトなバーベキュー組しかいない場所で慣らしてから、ちゃんとしたキャンプ場に行く作戦、でした。
が、コロナの影響で公園キャンプ場の人数制限が厳しくなっており、まさかの予約失敗。
こうなったら行くしかない!元々の候補地だった志高湖キャンプ場に向かいました。
志高湖キャンプ場はフリーサイトで料金も格安(車の乗り入れしなければ無料だったような)湖畔という雰囲気の良さもあって、キャンプブームの昨今は非常に混雑するとの噂でした。
そんな難易度高めな場所で、おじさん2人がタープも貼らずにソロバーベキューするのは気が引けますが、他に丁度良い場所も知らないので「まずは恥を捨てる練習だ」と気合を入れて出発したのでした。
志高湖にも断られる
駐車場に到着。意外と車は少なめです。
しかし、ちょっと覗くとテントがいくつも見えました。
私はすでに覚悟を決めておりワクワクが優っていましたが、後輩君は「緊張する」と腰引け気味。
受付に行ってデイキャンプしたいことを告げると・・・
「昨日からゴールデンウィーク期間に入っているので泊まりのお客様しかご利用できません」
4月29日なら分かりますよ、30日休めば7連休ですから。
まだ、その前の週なのに、もうゴールデンウィークっておかしくない?
後輩君の「そんなに自由に休める人達なら、もっと普通の日に来れば良いのに」とのボヤキに笑ってしまいました。確かにそうだね。
「泊まりとバーベキューって何が違うんですか?」と食い下がるも「泊まりの人が多いから、なるべく多くの人に利用してもらうため、そちらを優先したい」とのこと。
志高湖はどっちかというとキャンプ場として経営しているというよりは「キャンプに良い場所だから整備して開放している」スタンスなのかもしれません。
お客様ではなくて利用者という感じ。
納得できたので諦めます、が、すでに食材を買ってしまっているので、どこかでバーベキューはしないといけません。
しかし、後になってみれば「断られてよかった」のでした。
最高のデビュー地、きのこの里
来る途中に「きのこの里」というキャンプ場があったのでネットで調べると3800円でデイキャンプもできるみたいだったので電話。
「志高湖に断られちゃって・・・」と泣き言も交えつつ交渉すると快くOKしてくれました。
受付について「タープがないので木陰がいい」とワガママを言うと、電話して確認をとってくれました。
「今、工事していて少しうるさいかもしれないけど、こことここなら木陰です。好きな場所を使っていいですよ」と言ってくれました。
現地に着くと確かに工事をしていますが、工事場所はキャンプサイトから離れているので気にならない。
現場の責任者らしき人が「他に誰も来ないから自由に車を停めていいですよ」と言ってくれました。
「他に誰も来ない」
周囲の目を人一倍気にしていた我々にとって、これ以上ない環境です!
お湯が沸くって凄いこと
早速、道具を並べてセッティング。
まずは茶でもしばこうと火を起こします。
私がこういう事をしようとしていると聞きつけた両親から家に眠っていたという着火剤不要の炭というのが送られてきたのでそれを使って火を起こしました。
すぐに火がついたのでお湯を沸かしますが、一向に沸く気配がありません。
私はなんとか炭の力だけでお湯を沸かそうとしますが、後輩君は「着火剤、入れちゃおっかな」と着火剤を入れまくり。
私から「なんか邪道な気がする」「野蛮な火だ」とディスられてもお構いなし。
結局「着火剤で沸いたお湯」でお茶を淹れる羽目になってしまいました。
後から色々試して分かったのですが、どうも着火剤不要の炭は火力が弱いみたいです。
普通の炭で起こした火ならお湯も沸きました。
普段、電気ポットで一瞬で沸かしてしまうから感じないですが、お湯を沸かすためのエネルギーって、なかなかだなと実感したのでした。
素材の味を堪能
味付けは塩、コショウ、醤油のみ。
認めたくないですが、満場一致でエリンギが一番美味かったです。
BBQというと塩コショウを想像しますが、醤油があると一気に味わいが深くなりますね。
焼きマシュマロが想像以上にうまい
食事のあとはコーヒータイム。
手挽きのコーヒーに合わせるのは・・・
凄く美味しいと噂の焼きマシュマロ。
これは絶対にやってみたかった。
ただ、このマシュマロが、やたらと高かった。
写真の量で400円近くしたような。
寄ったスーパーにはこれしかなかったので、しょうがなく購入しました。
ただパッケージを見る感じ、熱を加えることを想定したマシュマロみたいです。
焼きマシュマロですが、外側はパリパリ、中がとろっとなって、めちゃくちゃうまい。
なんか、少し懐かしい味もしつつの新触感で後輩君も「マシュマロ史上、最高傑作」と大絶賛でした。
焼き加減がなかなか難しく、火に近づけ過ぎると写真のように燃えてしまって黒焦げに。
かといって焼きが足りないと中がとろとろにならない。
そういう焼く行為自体も楽しくてキャンプに最適なスイーツですね。
コーヒーにもめっちゃ合いました。
夢中になれました。
あっという間に食べ終わって時間を持て余すかも、と思っていましたが、一人用の焚き火台は火を維持するために、こまめに空気を送ったり、炭をさわったりしないといけないので、意外と忙しい。
火吹き棒で吹いたり、肉焼いたり、お茶飲んだり、しゃべったりと夢中で楽しく過ごしていると、あっという間に夕方が迫ってきたので撤収。
鉄板をシーズニングしたりして、のんびり過ごそうと思っていましたが、時間が足りませんでした。
このまま泊まれたら幸せだなぁ、と名残惜しい気持ちと共にデビュー戦は終了。
私の興味はデイキャンプまでで、テントで泊まったりするのは別にいいかな、と思っていましたが、泊まっていく人の気持ちが分かった気がしました。
まだテントを買うまでの気持ちにはなっていませんが、次があるならタープを買おうと思います。
次はもうちょっと凝った料理も作りたいな。
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