シナプスです。
鉄下駄ホイールからAlexrims RXD3に交換して300kmほど乗りました。
もう少し乗り込んでからレビューしたい気持ちもありますが、そろそろチューブレス化に挑戦したいので、まずはクリンチャー運用の状態で鉄下駄ホイールと同じ条件で比較するためにレビューをすることにしました。
- 前後で1550g(鉄下駄から500gの軽量化)
- 35mmのリムハイト
- 漕ぎだしが軽くなった
- 巡行が楽になった
- 上り坂は・・・
- 高速巡行は分かりません
- 向かい風が楽に?
- 横風の影響もある
- 乗り味は少し硬くなったかも
- 質感は普通
- チューブレス奨励?(メーカーロゴのプリントの向きがおかしい)
- ラチェット音が爆音
- 見た目だけで元が取れるコスパ抜群のホイール
- ライバルはRXD2か
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前後で1550g(鉄下駄から500gの軽量化)
同価格帯のカンパニョーロのZondaやフルクラムのRacing5はどちらも1650gくらいなので、価格に対する重量はかなり軽いです。
鉄下駄ホイールと比べて前後で500g近い軽量化になりました。
バイクを持ち上げたときも軽さを感じることができます。
35mmのリムハイト
ローハイトだった鉄下駄ホイールよりリムハイトが高くなりました。
とりあえず、バイクの見た目がカッコよくなりました。
漕ぎだしが軽くなった
500g軽量になったので、停止状態からの漕ぎだしや、低速からの加速については軽くなりました。
鉄下駄ホイールの時は車道を横切る時に停止状態からの加速力を確保するため、フロントをインナーに落としていましたが、RXD3に変えてからはリアの変速だけで事足りるように。
信号待ちのように少し余裕がある状態からの加速もギアを一旦落とそ・・・まあいっか、と良くも悪くも横着ができるようになってしまいました。
巡行が楽になった
重量が減るとモーメントも減るので巡行には不利だと聞いていましたが、35mmのリムハイトで空力が向上したせいか、巡行も楽になりました。
ただ、貧脚の私の場合、リムハイトが効いてくるとされる30km/hでの巡行はできないので、どちらかというと重量が軽くなったことで、ペダリングの負荷が下がったことが要因かもしれません。
28km/hくらいのスピードを軽いギアで維持するときに、あまり踏んでないのにスピードが出てるなと感じることが増えました。
力まずにリラックスして巡行できるスピードが上がっていると感じます。
上り坂は・・・
重量が重要な上り坂。
500gの軽量化はやはり違うはず。
「ギア何枚」というのはよく分かりませんが、シッティングでもダンシングでも脚にくるまでの距離が長くなりました。
と思ったのですが、一年前に足をついてしまった峠を登ってみたものの一年前と同じ場所で足をついてしまいました。
ホイールが軽くなった代わりに、インドアトレーニングをやらなくなってしまったことと、1年分の加齢とで相殺されてしまったのか・・・
やはり最も重要なのはエンジンである自分自身ですね。
高速巡行は分かりません
負荷を上げてスピードを出していく状況では、正直、ホイールの効果が出ているかどうか分かりません。
なぜなら、どっちみちきついから・・・
きついけど前より楽だな、なんて感じている余裕は私にはなさそうです。
向かい風が楽に?
ディープリムのエアロ効果を発揮できる速度で巡行できなかったとしても、向かい風が時速30kmであれば空力的には同じことですよね。
中途半端な向かい風だと何も感じなかったのですが、めちゃくちゃ風の強い日にサイクリングしてみると、思ったよりも進む感覚がありました。
体が感じる風圧とペダルの重さが釣り合わないというか。
下ハンを握ったりエアロポジションをとったりして体の空気抵抗を抑えれば、それなにに効果があると思います。
横風の影響もある
35mm程度のリムハイトなら横風の影響はあまりない、みたいなレビューもありましたが、個人的には結構ハンドルをとられる印象です。
風が強くて風向きが一定じゃない場合なんか「あれ?パンクした?」と思うくらいハンドルがブレました。
多少の慣れは必要だと思います。
乗り味は少し硬くなったかも
鉄からアルミに変わり、さらに、リムハイトも高くなって剛性もあがっているでしょう。
乗り味は少しだけ硬くなった気がします。
私は30cの太めのタイヤを履いているので違いを感じにくいかもしれませんが、地面の振動を少しだけ多く感じるようになった分、シッカリ感がアップしたように感じます。
ダウンヒルでもコーナリングも切れが良くなったような。
質感は普通
ロゴもシールじゃなくてプリントされているし、少しザラザラした加工がされているのは悪くない。
ただ、少し継ぎ目が目立つのが気になります。
このあたりが芸術品のような値段の高級ホイールとの差でしょうか。
徐々に隙間が広がってきたりしたらへこむなぁ・・・
チューブレス奨励?(メーカーロゴのプリントの向きがおかしい)
写真を撮るときは、ディレイラー側から撮影し、ホイールはバルブを下にするのが美しいとされています。
しかし「RXD3」の場合、バルブを上にしないとメーカーロゴに小さくプリントされた「RXD3」の文字が逆さまになってしまいます。
私のホイールだけ誤植されたのかと焦りましたが、他の方の写真を見ても同じでした。
チューブレス化した場合、シーラントが吹き出ないように空気を入れるときはバルブを上にするらしいので、もしかして「チューブレスで使って」というメーカーからのメッセージなのか?と疑っています。
ラチェット音が爆音
開封記事でも載せましたが、ラチェット音が爆音です。
だいぶ慣れましたが、やはりナイトライドでは気を使うので、私は音が小さい方が好きかな。
デイライドでは歩行者や自転車へのアピールになっていいのかもしれないですね。
見た目だけで元が取れるコスパ抜群のホイール
ホイール単体での見た目は「RXD3」というモデル名が大きくプリントされているのも好きじゃなかったし、Alexrimsのブランド力もあまりないので、正直、妥協したところがありました。
また、リムハイトの高いホイールは愛車のSYNAPSEのキャラクターに合わないんじゃないかとの想いもありました。
しかし実際にバイクに取り付けてみると悪くない、いや、カッコいい。
リムハイトが高くなって、バイク全体の重心がぐっと低くなったような感じで、精悍さがアップしました。
他の方のレビューでも「実際に取り付けてみると、思ったよりもカッコいい」という意見をたくさん見かけました。
5万円でバイクがかっこよくなって愛着も増して、さらに走行性能も上がるなら、非常にコスパの良いカスタムだと思います。
交換してよかった。
ライバルはRXD2か
私が「RXD3」を購入したすぐ後に、上位モデルの「RXD2」が発売されました。
「RXD3」との違いはハブが少し軽くなり、スポークもエアロ形状のストレートスポークに進化しているようです。
ただし、一番走行性能に影響しそうなリム部分は「RXD3」と同じらしいので、私には違いを感じることはできないでしょう。
重要なのは「RXD2」が「完全なる上位互換」という点。
例えば「CXD4」は「RXD3」の下位モデルとされていますが、リムハイトも違うしコンセプトも「シクロクロス用」「ロード用」と違うので、下位互換ではありません。
しかし「RXD2」は「RXD3」とリムハイトもコンセプトも同じなので、全てにおいて「RXD3」より上という位置づけになります。
もしも隣に並んだバイクのホイールが「RXD2」だったら・・・
価格差は定価で2万円。20%オフで買えたとしたら1万6千円です。
その差額でプライド(と、少しの性能アップ)が買えるなら、「RXD3」で味をしめた今の私なら「RXD2」を選んじゃうかも。。。
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