シナプスです。
貧脚の定義は曖昧ですが。
「どのくらいの距離をソロで楽しく走れるか」という観点で言うと、シナプス調べでは「50km」が一つの目安になるように思います。
私もかなり無理をすれば1人で100km走れるかもしれませんが、後半は楽しさが辛さを上回ってしまいます。
サイクリングを楽しむだけなら50kmくらいが程よい、というのは他の方のブログでも見かけましたし、私の実感としても「平坦50km」がヌルいサイクリストが一人で楽しめる距離かなと感じてます。
100kmを1人で普通に走れる方は、少なくとも貧脚ではないでしょう。
そんな「平坦50kmがちょうどいい」貧脚な私ですが、憧れの「しまなみ海道」を走ってきました!
(写真多めです)
- いきなり車で尾道へ
- いよいよ、しまなみ海道へ!
- 因島ではっさく大福と自転車神社を巡る
- 生口島でジェラートとコロッケを食べる
- 多々羅大橋を渡ってサイクリストの聖地へ
- 塩ソフトを食べてフィナーレへ
- サンライズ糸島にたどり着けず
- ちなみに奥さんは何をしていたかというと・・・
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いきなり車で尾道へ
最初は一人で行くつもりだったので、車に自転車を積んで・・・
大分からフェリーで愛媛に渡り今治で1泊。
今治から自転車で尾道へ行って1泊。
尾道から自転車で今治に戻ってきて1泊。
今治から車で大分へ帰る。
という3泊4日を考えていました。
健脚な皆さんであれば、1日で往復したり、行きと帰りで別ルートで往復したり、尾道から今治まで自転車で走った日に車で大分まで帰れるのかもしれませんが、私には厳しい気がします。
という計画を奥さんに話したら「私も行ってみたい」と言い出して「初日に車で尾道まで行ってしまえば1泊減らせるじゃん」と提案されました。
最初は、せっかく行くのだから自転車で往復しないともったいないと思ったのですが、確かに80kmを自転車で往復するために3泊4日はやりすぎな気もして、奥さんの提案を飲むことにしました。
ということで初日に車で尾道まで行って観光しました。
道中、自転車で寄ろうと思っていたジェラート屋や自転車神社にも奥さんの希望で寄ったので「最初の感動がなくなってしまう・・・」と悲しい気持ちだったのですが、たくさんの種類のジェラートを試せたし、自転車神社の坂の具合も把握できたので、結果的には良かったです。
サイクリスト向けのホテル「HOTEL CYCLE」が入っている「ONOMICHI U2」は、思ったよりもショップが少なくて拍子抜け。
ちょっとした雑貨屋とレストランとジャイアントストアがあるだけでした。
駐車場代がもったいなかったな~と話していたらジャイアントストアでしまなみ海道ボトルを発見。
奥さんが「おしゃれ!買えば!」と言うので買いました。
2本買えば駐車場代が1時間無料になるし。
我々が宿泊したのは「尾道みなと館」
おそらく古い旅館をリノベーションしたホテルだと思われます。
事前に自転車の保管について確認したところ、ロビーや廊下に置けるし部屋にも持ち込めます、とのこと。
チェックインの時に広い部屋に変えてくれていたのですが、それでも自転車を置くと邪魔になる感じだったので、結局、廊下に置きました。
それでも当日の朝に部屋に自転車を持ち込んで準備できるのは嬉しいです。
いよいよ、しまなみ海道へ!
当日、ホテルの朝食をしっかりいただいて出発します。
チューブレスタイヤなので、念のため、前日に4bar近くまで空気を入れておいたのですが、前輪の空気がかなり抜けていました。
「尾道みなと館」はサイクルオアシスにもなっているので、フロントでポンプを借りて補充。
不安をかかえたまま、向島へ渡る船に乗ります。
向島についたら、いよいよ、しまなみ海道サイクリングのスタート。
早速の絶景に胸が躍ります。
まずは因島を目指します。
因島ではっさく大福と自転車神社を巡る
因島についたら、まずは「はっさく大福」を食べにいきます。
地図ではブルーラインの近くだったし、走っていれば目に入るだろうと思っていたのですが通り過ぎてしまい、軽トラで作業されていた地元の方に道を教えてもらってたどり着くことができました。
次はカフェオレ大福を食べる予定でしたが、朝食もしっかり食べてお腹も減ってないし、また大福を食べる気にならずスキップすることにしました。
そのまま気持ちよくサイクリングを続けていたのですが、因島には内陸部を走るメインルートと海沿いのコースの両方にブルーラインが引かれているようで、知らない間に少し遠回りになる海沿いコースを走っていました。
私としては完走するために少しでも距離を短くしたかったのですが、気が付いたときには次の島へ渡るための橋が見えていました。
橋を通り過ぎて自転車神社こと大山神社へ。
前日に車で来て、たいして登らなくても良いことが分かっていたので、写真を撮るために自転車で再訪。
前日に本堂へのお参りと買い物は済ませていたので、この日は写真撮影と自転車神社へのお参りをさせてもらいました。
前輪の空気圧が下がってきていたので空気入れをお借りしてエア補充。
生口島に渡ります。
生口島でジェラートとコロッケを食べる
生口島の定番グルメ「ドルチェ」のジェラート。
テラス席で海を見ながらおいしいジェラートが食べられます。
前日に奥さんと来たので、合計5種類食べました。
伯方の塩、レモン、デコポン、桃、ピスタチオ。
この中で一番おいしかったのは満場一致でデコポンです。
伯方の塩も汗をかいたあとなら最高においしいかも。
この日は気候も良く、まだ序盤ということもあって、あまり汗をかいていなかったので、むしろ大分から車で来た前日の方がおいしく感じました。
奥さんはイチジク味を食べたかったようですが、季節限定みたいで売ってませんでした。
ドルチェの近くに「しおまち商店街」という商店街があります。
ここの「岡哲商店」のコロッケも定番グルメということなので、行ってみました。
甘いものが続いていたこともあってか、めちゃくちゃ旨い。
揚げたてサクサクホクホクで、今回の旅のなかで一番うまかった。
思わずおかわりでメンチカツもいただきましたが、コロッケの方が旨かったです。
ちょうどお昼でしたが、あまりお腹も減っていないので、このまま大三島にわたります。
前輪の空気圧が下がってきていたので、瀬戸田サンセットビーチでエア補給。
絶景ビーチだったので、少し休憩しました。
多々羅大橋を渡ってサイクリストの聖地へ
生口島と大三島を結ぶ多々羅大橋は、広島県と愛媛県の県境でもあります。
橋を支える支柱の下で手をたたくと、音が反響して上に登っていく「鳴き竜」を体験できます。
木バチが設置されていて、たたくとバチーンという音が支柱に反響し、空に向かって響き渡りました。おもしろい。
橋を渡ると念願の・・・
この写真を撮ることが目的の半分かもしれません。
本当に来れるとは。
多々羅の道の駅で食事をしようかと考えていましたが、あまりピンとくるメニューがなかったので、念のためにバックポケットに入れてきたウィダーインゼリーを消費して背中を軽くしました。
この後「リモーネ」という、おしゃれなお店に寄りました。
おいしいレモンジュースが飲めるお店だと勝手に思い込んでいたのですが、どちらかというと雑貨屋さんで「うちを選んじゃいましたか・・・」と苦笑いされました。
でもお店の方もいい人で「じゃあ、お店のおすすめにします」というと、デコポンとシークワーサーのジュースをすすめられました。
「大人の味ですよ」とのことで、たしかにシークワーサーの苦みが効いていてスッキリさっぱり。
もっとガブガブ飲みたい気分でしたが、量も少ないのでじっくり味わって「大人の味でした」「でしょう」と談笑しつつコップを返却しました。
満足して伯方島へ。
(追記)
背中にビニール袋をつけて走っている方ですが、サイクリングロード美化のため、ゴミを拾いながらサイクリングされているボランティアの方では?とのご指摘をいただきました。
たしかに写真をよく見るとゴミが入っているように見えます。
地元の方々の努力あってのサイクリングロード。
マナー良く利用したいものですね。
塩ソフトを食べてフィナーレへ
しまなみ海道といえば、なんとなくレモンスカッシュ的なものを飲むイメージだったのですが、ここまで出会えずじまい。
最後の望みをかけて「伯方S・Cパーク」へ寄ってみましたが見当たらず。
せっかく来たので、あまり欲してなかったけど塩ソフトをいただきました。
ソフトを食べたら喉が渇いたので自販機へ。
甘いもの続きで、もうスポーツドリンクすら飲む気になれず、普通の水を買いました。
伯方・大島大橋を通って、最後の島「大島」へ渡ります。
ここまでで、かなり時間が押していたので、奥さんを待たせないようにスピードアップ。
ものすごく大きな船を造っている造船所が見えたので近くまで行ける道を探索してみたかったけど、ぐっと堪えてブルーラインを突き進みます。
途中で城跡っぽい島が見えました。
後から地図で確認すると「能島城跡」だと思われます。
確かに潮の流れが速いです。
最後の島、来島海峡大橋を渡ればゴールの今治なのですが、最後の最後で峠越えのルートでした。
斜度はそこまでないのですが少し距離があり、疲れた脚には堪えました。
そしていよいよ・・・
ここまでくれば完走は確実。
西日に照らされた海を感慨深い気持ちで味わっていると、車道から私を呼ぶ声が。
ちょうど奥さんが橋を車で渡っていて私を見つけて手を振ってくれました。
自動運転のなせる業かな。
あまりのタイミングの良さに、本当に来れてよかったなぁ、とジワジワ来ました。
サンライズ糸島にたどり着けず
奥さんとは「サンライズ糸島」で合流する予定でした。
橋を渡り切ればすぐにわかると思っていたのですが、ブルーラインを走ってもたどり着かず。
結局、下道まで下りてしまい、もう引き返す気力もなかったので、奥さんに電話。
すると、奥さんも道がわからなくてセブンにいるとのこと。
私の目の前にもセブンがあったので、同じセブンかもしれない、と行ってみると、見慣れた車が停まってました(笑)
セブンイレブンがゴールになってしまって、なんだか笑えてきました。
最後に「サンライズ糸島」で「SHIMANAMI」モニュメントと写真を撮りたかったのですが・・・奥さんは「車で行く?」と言ってくれましたが、自転車を車に積んで、また降ろしてタイヤを付けなおす気力もなかったので、あきらめてセブンの店内へ。
パンとおにぎりを買って食べたのですが、結構、お腹が減っていたみたいで、めちゃくちゃ旨かった・・・
尾道を9時くらいに出発してセブンイレブン今治糸山店についたのが17時くらいなので、8時間近くかかったことになります。
ストラバによると実際に走っていた時間は4時間ちょいなので、4時間も油を売っていたことに。
そんなに長く休憩したつもりはないんだけど。
体力的にはそこまで消耗してなかったです。
脚はつりそうだったけど。
じっくり休憩しながら走ったことと、朝食をしっかり食べたこと、前々日から旅行の割には睡眠も確保できたのがよかったのだと思います。
食事と睡眠は大切ですね!
とにかく、まずは完走できたことがすごく嬉しいし、景色も最高でした。
貧脚の唯一のメリットは、達成感を感じられる距離も短くて済むことかもしれませんね。
もし一人で来ていたら、翌日も同じルートを走らないといけなかったわけで・・・結構、きつかったんじゃないかと思います。
奥さんが一緒に来てくれてよかったかな。
梅雨入り直前で天気予報がコロコロ変わり、出発2日前にフェリーとホテルを予約してバタバタと準備したのでリサーチ不足でしたが、とても楽しいサイクリングでした。
ちなみに奥さんは何をしていたかというと・・・
私が自転車で走っている間、奥さんは尾道の御朱印巡りをしていたそうです。
尾道は狭い土地に神社が密集していて、車ではいけない細い道の先にあったりするので、4時間近く歩き回り、10個以上の御朱印をゲットしていました。
(同じ神社にかっこいい御朱印がたくさんあると、バリエーション違いで2枚、3枚と買うので)
その後、尾道ラーメンを食べて村上水軍ミュージアムを見学したそうです。
「私の方が疲れてる」とマウントされました。