すぐ熱中症になる体質のシナプスです。
ロードバイクを買って迎えた最初の夏はサイクリングを控えていました。
2年目の夏。ナイトライドで毎週乗るぞ!と意気込んでいたのですが、長雨にやられてあまり乗れず。
それでもトータル100km以上はナイトライドしましたので、ナイトライド初心者が感じたことを書いてみたいと思います。
ナイトライドのメリット
涼しい
昼間は灼熱の真夏でも太陽さえ沈んでしまえば体感温度はぐっと走りやすくなります。
気温以上に直射日光が体にダメージを与えますからね。
日焼けや熱中症を気にすることなくサイクリングを楽しめるのが、暑い季節におけるナイトライドの最大のメリットです。
人も車も少ない
場所にもよりますが、夜になると人出が減って走りやすくなります。
昼間は交通量が多くて走る気になれない幹線道路も、交通量さえ減ってしまえば道が広くて綺麗だったりして逆に走りやすかったり。
人目が気にならない
これは個人差がありそうですが、私のように人目を気にしがちな方にとっては、人が少なく、見られても暗くてよく見えない状態は、いつもなら躊躇してしまう場所に行けたり、写真撮影にじっくり時間をかけたりしやすいと思います。
またサイクルパンツに抵抗がある方でも、夜ならデビューしやすいです。
実際に私がそうでした。
夜景がきれい
これは都会ほど感じられるメリットだと思います。
大分市街地は夜景スポットが限られますが、それでも、街や工場の夜景は綺麗です。
やはり夜景はナイトライドの醍醐味でしょう。
昼間とは違った景色や写真が楽しめる
夜景に似ていますが、昼間だと何も感じない風景でも夜だと雰囲気がガラリと変わってフォトジェニックになることがあります。
たとえば、ただの鉄橋も闇夜の街灯に照らされると無機質な感じが際立って非常にセクシーだったりします。
ぽつんと佇む自動販売機とか。
バイク自体をスポットライトで際立たせたり。
ナイトライドは夜景だけじゃないというのは、実際にやってみて感じた発見でした。
走り飽きたルートにも新しい発見があるかもしれません。
早起きしなくていい
これも個人差がありますが、早起き苦手人間にとって、夜までにゆっくり準備できるというのは気持ち的に非常に楽です。
昼間に用事があっても夜乗ればいい
この記事を書くまで、ナイトライドは夏限定だと思い込んでいましたが、夏以外でもナイトライドを活かせるシーンがありますね。
例えば、昼間に用事があってサイクリングできなかったとしても、ナイトライドという選択肢があればサイクリングを諦めなくて済みますし。
午前中が雨でも夕方までに地面が乾けば、ナイトライドで濡れずにサイクリングを楽しめます。
ナイトライドのデメリット
人や車に気づきにくい、気づかれにくい
視野が狭くなるので、無灯火な自転車や歩行者に気が付くのが遅くなり事故につながる可能性が高まります。
また自分自身もライトや反射板等で、しっかりと存在をアピールしておかないとぶつけられてしまうかもしれません。
ただし夜だから必ずしも危険かといわれると、一概にそうとも言い切れない気がしています。
地面の段差や落下物にも気づきにくい
人や車だけでなく地面の段差や落下物、障害物に気が付くのも遅れがちなので、路面状態の悪そうな道や細い道ではスピードを抑えたほうがよさそうです。
特に怖いのが、整備不良のアスファルトに穴が開いているパターン。
安心して走っている状態で突然、穴にはまってしまうと、パンクはおろか場合によっては前のめりになって吹っ飛んでしまい大事故になる危険性も。。。
景色を楽しめない
夜景が楽しめる分、明かりがないところはただの暗闇になってしまうので、昼間なら気分爽快な海や山の絶景は楽しめなくなってしまいます。
コンビニしか開いてない
夜も更けると、あたりまえですがお店は閉まってしまうので、補給や休憩できる場所が限られてしまいます。
遠出する気になれない
人も車も少なく、お店も開いてないので、やっぱり心細い。
逆にこの静寂がたまらない、という方もいるかもしれませんが、暗くて誰も来ない場所で何かあったら・・・と考えると、私はなかなか遠くに行く気になれませんでした。
治安が悪化する場所もある
場所によっては夜行性な人々の集合場所になっていたりして治安が悪化している可能性があります。
昼間はホノボノとした雰囲気に包まれる道の駅に立ち寄ったところ、ヤンチャそうな若者がたむろしていて怖い思いをしました。
ヤンチャそうだからといって悪い人たちとは限らないですが、ノリで絡まれたりしそうだし、できることなら近寄りたくないですね。
何故かクモの糸が絡まる
街灯に集まる虫を狙ってくるのか、巣を張るのが夜なのか分かりませんが、なぜかナイトライドの後は、ハンドル周りに数本のクモの糸が絡んでいることが多いです。
私はクモが大嫌いなので、ちょっとでも糸が絡まっていると「どこかにクモがひっついているのでは!」と怖くなって体中、バイク中をチェックする羽目になります。
ナイトライドは危険?
ナイトライドというと交通事故のリスクが高まって危険!というイメージがありましたが、交通量も減りますし、暗闇のなかでライトや光を反射する物体が動いていると、意外と昼間よりも目にとまるのではないかな、と思ったりしています。
もちろん、こちらがしっかりとライトをつけてアピールしていることが大前提ですが、必ずしも昼間より危険ということもないのかな、という気がしてます。
ナイトライドに持っていきたいもの
サブライト
市街地など適度に明るい場所ではライトは1つで事足りるかもしれませんが、突然つかなくなったり、ブラケットが破損したり、充電したつもりがしてなかったり(経験あり)して、ライド中にライトを失ってしまうかもしれません。
ライトがなくなると、とたんに交通事故のリスクが爆上がりしてしまいます。
ライトはナイトライドの生命線。
予備のライトは持っておきたいです。
自転車用のライトには点灯と点滅を切り替えられる製品が多いです。
視野を確保するためには点灯がよいですが、点滅の方がアピールになるので、フロントライトもリアライトも2つ装備してメインを点灯、サブを点滅にして組み合わせるのがよいと思います。
点滅の方がバッテリーが長持ちするので、万が一、メインのライトが壊れても、サブライトをメインに切り替えることができます。
明るい色のウェア
暗い色のウェアだと夜の闇に溶け込んでしまうので、できれば明るい色のウェアを着たいですね。
緑、白、黄色、赤、青、黒、の順番で視認性が高いそうです。
クリアレンズのサングラス
ナイトライドでも虫やごみ、乾燥から目も守るためにサングラスはかけておきたいです。
暗いレンズは使えないので、クリアレンズか調光レンズのサングラスがあると快適に走れます。
私はフレームが2本、レンズが5枚もついている激安サングラスを愛用していて、1本はミラーレンズで昼用、もう1本をクリアレンズで夜用にしています。
夜景に強いカメラ
夜は手振れしやすいので夜景に強いカメラがないと、なかなかいい写真が撮れません。
最近のスマホは優秀で夜景もいけるのかもしれませんが、私は「Canon PowerShot G7X」というコンデジの夜景モードを駆使しています。
これでも手持ちだと厳しい場合が多いですが、スマホよりはいいと思います。
液晶がチルトできると、さらにいい
前述の通り夜景撮影は手振れとの戦いなので、地面やポール、フェンスや自分の膝など、何かの上に乗せて撮影することで手振れを抑えることができます。
そういう時に液晶の角度が変えられるカメラだと無理な体制で液晶を覗き込む必要がないので撮影しやすいです。
三脚
これも手振れ対策です。
三脚を使っていい角度にレンズを向けてセルフタイマーを使えば完璧。
脚がグネグネ曲がってバイクに括り付けられるタイプだと何もない場所でもバイクに取り付けて使えるので便利だと思います。
私もまだ持ってないので買いたいと思います。
100均にも似たようなものが売ってるっぽい。
ナイトライドも悪くない
デイライドに比べて爽快感では一歩劣りますが、夏は涼しく交通量も少ない。
人の視線もなく、道路を貸し切りにできる感覚はデイライドに負けないくらいの非日常感がありました。
ライトでしっかりアピールする、知らない道はゆっくり走る、無灯火の自転車や歩行者は音や気配で察知する。
普段から危険を察知することに気を配っているサイクリストなら、少し気を付けるだけで安全に走れるのではないかなと思いました。
夏が終わっても、夜しか時間がないときはナイトライドを楽しもうと思います。